歯医者はみんなこう思ってる・・・ハズ?
患者さんは誰だって、歯医者の治療では、
「痛くなく、安く、早く、上手に、長もち」して欲しい
と思っておられます。
また「できることなら歯医者になんか一生行きたくない」
とも思っておられます。
一方、歯医者さんは、歯を削ったり、むし歯をつめたり、歯の掃除をしたり、
入れ歯を作ったり、はたまた歯を抜いたり・・・
毎日、こういう治療をやっています。まさに今日もやってます。
でも・・・違うんです。
ほんとう言うと歯医者さんは、心の底から、こういう削ったりするような治療が大好きで、
患者さんに接しているわけじゃないんです(中にはおられるかもれませんが)。
じゃぁ?どうなの?と思われるでしょ。
・・・こっそりお教えしましょう。
ほんとうは、やむを得ず、仕方なく、歯を削ってるのです(^_^;)。
もちろん治療するときには、嫌だなと思って、
イヤイヤやっているわけではありません。
歯科の治療は体の一部を削ったりする治療ですから、お医者さんで言うと、
内科的な治療ではなく、どちらかと言うと外科処置の部類に入ります。
あらためて言うまでもなく、取り返しのつかない医療行為なのです。
だから私はみなさんがビックリするぐらい(?)真剣に歯を削りますし、歯も抜きます。
歯ぐきの手術だってしますし、入れ歯も細かいところを何度もあわせていきます。
でも・・・それがベスト・・・じゃないですよね。
むし歯になって悪くなった部分を置き換える治療よりも、
悪くしないで生まれつきの自分の体を使うほうが断然いいっていうのは、
誰だってわかりますよね。
私は初めてこられた患者さんに、こういう話をすることがあります。
「私はいま44歳です。そしてもし元気だったら、
今後30年ぐらいはこの仕事をしていると思います」
「今日私はあなたに初めてお会いしましたが、今から30年後、あなたにお会いしたときに、
『○○さん、この30年間よく歯が持ちましたね』
『お掃除だけで来られてて、大がかりな治療をしなくてよかったですね』
『入れ歯にならなくてよかったですね』
というようなセリフが言いたいんです、ほんとうはね」
もちろん初対面の方にそういうことをお話しすると、
30年先なんか想像したこともない世界ですから
非常に戸惑われる方が一般的です。
ただこのように時間軸を考えて患者さんと接するという視点が
今までの私たち歯医者の仕事には、絶対的に欠けていたように思います。
「未来に向かう患者さんが個々にお持ちの時間に対して、
一医療人としての最大限の責任を持つこと」
そう固く肝に銘じたいと思います。
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